SSブログ

このお薬、効くのです? [気まぐれに病気のこと]

このお薬、効くのです?

 患者である僕が診察中、電話が掛かってきた。受話器を取り上げた看護師さんが診察中の医師に相談しながら、患者さんにクスリの説明をしている。僕の診察が終わる前に、看護師さんも受話器を置いていた。知った顔の看護師さんなので、そこの病院に勤めていた元医者として、ひと言。今の内容であれば(院外処方箋)薬局に尋ねて下さいと指導してあげてねと。患者さんは、当然のサービスのごとく、病院に電話をかけてくるがクスリそのものについては薬局が説明することになっていて、保険上では点数(医療費)は薬局に付いている。病院はただ働きになるので、 jobとしての場合、ただ働きが大嫌いな僕は自分の診察でも内容によっては薬局が説明してくれるからとだけ云っていた。一言で云えば、症状が絡むなら病院でも良いが、症状と関係なくクスリのことは薬局に相談を。
m(_ _)m  そして、この記事。

ジェネリック医薬品 薬剤師と相談し使用可能に 医療費抑制効果に期待
(原文より任意に抜粋・・・ですよね。今まで削除と書いていたが (^^; )
 診察後に医師から渡され、調剤薬局に出す薬の処方箋(せん)が4月から、新薬と有効成分が同じで安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用を標準とする様式に変わった。これで普及に弾みがつけば、増え続ける医療費抑制に効果があると期待されている。

 2008年度の診療報酬改定で、医師はジェネリック医薬品への変更を認めない場合にだけ処方箋の「変更不可」の欄にチェックするようになった。チェックがなければ、薬剤師から説明があるはずなので、相談して後発薬に替えることができる。

 後発薬は、新薬の特許期間(原則20年)が切れた後に別会社から発売される。有効成分は新薬と同じで、価格が2~7割と安いのが特徴。売れ筋の新薬の特許が切れた後には多くの後発メーカーが参入する。特許が切れたドル箱の高血圧治療薬に対し、今年7月には三十数社が後発薬を発売する。

 後発薬の日本の普及率は17%(数量ベース)で、50%を超えるような欧米先進国と比べて低い。国は昨年6月、これを12年度までに30%以上に引き上げる目標を設定。使用促進に向けた行動計画をまとめ、約8万枚の啓発ポスターを調剤薬局に配布するなど普及に力を入れる。

 しかし、有効成分は同じでも大きさや薬の表面を覆うコーティングの違いで効能は必ずしも同じではないとの指摘や、供給体制、製品情報の提供などの面で不安視する声が医療現場にある。

 日本医師会が07年、全国の病院を対象に行った調査(有効回答は3分の1の約3000病院)では、94%が後発薬を使ったことがあると回答したが、このうち35%はその後、供給体制や品質などの問題で使用をやめていた。

 ただ、公正取引委員会の06年の消費者アンケートでは65%が「場合によって後発薬を選ぶ」と回答。その78%が医師や薬剤師から説明を受けて納得できれば、としている。患者の納得には、価格差だけでなく効能や副作用などの情報が欠かせない。

 日本薬剤師会は5000品目を超える後発薬のデータを集め、説明資料に使えるように整備してきた。山本信夫副会長は「薬剤師は、患者さんが薬を選ぶための着眼点を説明する必要があるだろう。負担軽減だけを狙うのでなく、患者さん自身にいい薬を選んでもらいたい」と言う。

 患者さんはご存じないだろうが、従来はクスリの「商品名」が全てだった。同じ成分でもメーカーによって商品名は異なる。院外薬局でお渡しするクスリは、医師が処方箋に記載したメーカーのものである必要があった。実は、これって薬局さんから見ると大問題で同じクスリを何種類もメーカー別に準備する必要があるってことだ。おまけにひとつのメーカーのクスリでも成分量が異なって「XXXXX25」(25mg含有)と云うクスリと「XXXXX50」(50mg含有)と云うクスリでは商品名が違うので、片方を半分に割るとか、 2錠お渡しするとかも御法度だった。

 だから、医師が処方箋に「なければ同成分のクスリで可」とか「割線のある50mg錠 1/2錠でも可」とか書かなければ、薬局は自分の所になければ急いで対応しなければならなかった。

 そこにジェネリック剤である。上には「新薬」と書いているが、よく読んで貰いたい。20年経過しているクスリなので、新薬とは言い難い。それでも特許が切れてそのクスリが人類共通の財産になったとして、誰でもつくれるようになる。新薬でも最初から云えば、徐々に安くなっているものだ。でも、他の人が作ってもっと安く売ることは出来る。それがジェネリック剤なのだ。

 正直、ジェネリック剤を許可した時から、厚労省は商品名のしばりを除くべきだったと思っていた。院外薬局に不要な負担をかけるだけだと。まあ、混乱を少なく(混乱を院外薬局に集中させて m(_ _)m )徐々に切り換えて行きたかったのだろう。やっと、商品名の束縛がなくなり、これは医師も楽である(同じクスリの名前を何種類も覚える必要があるから (^^; )。ジェネリックとは、薬剤の一般名generic から来ているらしい。医師は一般名処方が可能になった。今後はジェネリック剤のパーセントが増えていくものと思う。

 が、問題は引用で強調したように、効果が同じでない可能性があるってことだ。厚労省は、そのクスリの中に有効成分が表示された量含まれていることは保障している。でも、おクスリって何も作用しないだろう成分で固められていたり、強い胃酸で変化を受けないようにコーティングされていたりする。それが問題なのだ。

 アメリカ人はアスピリン大好きであり、頭が痛いとアスピリン。熱があればアスピリン。僕も医者になって大学病院から市中病院にはじめて出た際、書物通り APC処方を風邪の患者さんに使っていた。次の外来の時に、おかげで熱は下がりましたが、胃の調子が悪いと随分来られました。m(_ _)mゴメン>患者さん 日本人はアスピリンに弱いと実感した。で、ある大メーカーがコーティングに工夫して胃を痛めないアスピリンを売り出した(医家向けだから商品名はゴメン)。確かに副作用は少ないようで(他の医師が処方した方に聞くことが出来る)、僕もリウマチの患者さんなんかに使ったことがあった。そして、世は流れ少量のアスピリンを血小板抑制のために使うようになった。病院の薬剤師さんから、おもしろいデータがあるよ、各メーカーのアスピリン服用後の血中濃度一覧表を見せて貰った。ウッ!!!!、あのコーティングを工夫したアスピリンは吸収されていない!!!!。血中濃度ゼロ!!!!僕って、詐欺師?

 このような問題、また表示された主成分以外の成分がどのような副作用を生じるかの問題などジェネリック剤は多少発展途上の所がある。しかし、日本でもジェネリック剤が使われ出して日にちが経ってオレンジブックも作られてきたようだ。この問題はアメリカでも生じたことがあり、向こうでは全国の薬剤師さんが情報網を作ってジェネリック剤に検討を加えていくことで、薬剤師さんの社会的地位が高くなったと聞いている。副会長さんのコメントにありますが、今後も充分に身のあるオレンジブックとして発展されると良いですね。

 ジェネリック剤を考えられる患者さんは。薬局でこのおクスリ効きます?と尋ねられ丁寧に応えられるところであれば、問題意識を持たれており信用して良いと思います。クスリだから効くでしょうでは、私の経験のようなことが起こらないとも、限らない。この問題などもあり、おクスリ自身のことは薬局に相談して下さい。万一、ジェネリック剤で副作用と思われることがあれば、商品名を確認して(急を要する場合不要のこともあるが出来るだけ判っているほうが医者は助かる)病院に連絡を。

 あっ、医科向けのクスリは薬剤師さんと相談しても出ません。また、一般的に医師は院外処方箋薬局で医科向け以外のクスリを患者さんが購入することには疑問を感じています。
m(_ _)m 一応、お医者さんは患者さんに必要なものは出していると考えて下さい。でも先日、喫茶店でコーヒーを飲んでいると、患者さんとマスターが話していた。患者さんはビタミン剤を希望しそこの先生は上手に院外薬局で OTC(市販薬)を買うように指導していた。まあ、いろいろ相談しながらやりましょう。この場合、その先生が正しいと思う(明かなビタミン不足があれば保険適応だが、患者さんの希望で出すべきではないと)。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

Nukamiso kusai

 NKです。
 後発医薬品の有効成分とは主成分と考えてよいのですか?。また臨床試験はされてないのですか?
 私は常々医薬品、医療用材料は高すぎると思い(薬局で風邪薬、胃腸薬等を買った時びっくりしたことがある)、後発医薬品の利用も一つの方法かと思っていましたが要注意か?
 それにしても薬価は高いと思う、確かに開発費も莫大だとは思うが、医薬品メーカーの収益、市場競争原理による開発費の無駄等を考えると、もっと低価格にすることが可能ではないかと思います。

 
by Nukamiso kusai (2008-07-08 10:28) 

依光次郎

主成分です。臨床試験はジェネリックの場合されていないと思います。
(だから、大きくないメーカーも参加した(吸収合併がこれから行われるようです)。

クスリは病気を治すため、長生きするため、症状をとるため、いろいろ目的があります。症状をとるためのものは、本人が辛抱できれば不要。(^^;

持病に胃潰瘍があり、旅先にクスリを忘れた。電車の中できりきり痛み出し、H2阻害剤(OTCもの)を薬局で購入。その値段にビックリしました。

NKさんご自身、幼い頃から医者に頻回にかかってました?今の子供が恵まれすぎかも知れません、それも過剰に。保険診療で医者がすべきは必要な医療を適切に行うことであり、決して患者さんのニーズ全体を受け入れろではないと思っています(いましたかな?)。子供さんだけでなく、大人もニーズが大きくなりすぎた感じですね。ご指摘のように薬剤費も高いです。

でも、医療費ってご存じのように薬剤費や材料費にとられて病院に落ちる金って少ないですよね。IT関連が病院に入るまだ前のことですが、従事する人数で割って一人あたりの売り上げだったか利益だったか忘れましたが、この段落での順で3000万、5000万、800万円と現場はあまり儲けていない。そこにここ数年人を増やせと云う方向の厚労省からのお達し。判ってるのかなと感じましたね(現在のメーカーさん利益は確実に減っているでしょうが具体的な数字を知らない)。

はあ、またまた脱線だ。m(_ _)m

by 依光次郎 (2008-07-08 10:54) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0